国際シンポジウム「映画の中のホロコーストとナクバ(Holocaust and Nakba in the

Cinema)」

日時:2009 年2月1日(日) 15:00−18:30(事前上映は13:00−)

会場:京都大学 吉田南キャンパス 人間・環境学研究科棟 地下講義室

(周辺案内図 http://www.h.kyoto-u.ac.jp/access/

内容:

ナクバから始まるパレスチナの悲劇と、ホロコーストでのユダヤの悲劇は、

紛争によって結びつく。また両者は、それぞれのコミュニティの態度と

アイデンティティを構築する要素でもある。西洋のファシズムの犠牲者

であったユダヤ人が、同種の悲劇をパレスチナ人に対して生む結果に

なったのは、歴史の皮肉としか言いようがない。かれらは自らの悲劇から、

何を学んだのか。そもそもナクバの悲劇について認識しているのか。

このシンポジウムでは、両者のナラティブの比較を通して、それぞれが

悲劇に向き合うやり方や、国際社会の中で、それらが政治的、文化的に

どう位置付けられてきたか検討する。

プログラム:

《プレ・セッション》13:00〜14:30

映画上映:

『無期難民(Refugees for Life)』ハーディー・ザッカーク監督, 2006年, 48分.

『危険な状態(State of Danger)』ハイム・ブレシース監督, 1989年, 30分

(両作品ともに日本初公開、英語字幕)

《国際シンポジウム》 15:00〜18:30 (タイムテーブルは変更の場合があります)

15:00- 15:15 趣旨説明:岡真理(京都大学

15:15-16:55 講演:「映画の中のホロコーストとナクバ」

        ハイム・ブレシース(イースト・ロンドン大学

16:55-17:10 休憩

17:10-17:40 コメント: ハーディー・ザッカーク(ベイルート・セント・ジョセフ大学)

17:40-18:30  総合討論

19:00-  懇親会

司会:西成彦立命館大学

言語:英語  ※日本語への逐次通訳がつきます

主催:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

文部科学省特別教育研究経費「中東イスラーム研究教育プロジェクト」)

共催:京都大学大学院人間・環境学研究科

立命館大学モダニズム研究会

文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(A)「モダニズムの世界化と亡命・移住・難民化」)

■ 第3回 大阪セッション

グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際教育研究拠点」コンフリクトの人文学セミナー第25回/東京外国語大学「中東イスラーム研究教育プロジェクト」国際ワークショップ

パレスチナの二つ国家 ―わずかすぎる、遅すぎる―(Two States in Palestine:

Too Little, Too Late)」

日時:2009 年2月3日(火) 16:30−19:00

会場:大阪大学 豊中キャンパス内 待兼山会館会議室

(周辺案内図 http://www.osaka-u.ac.jp/jp/annai/about/map/toyonaka.html )

内容:

イスラエルパレスチナの紛争の解決には、二つの案が提示されてきた。それは「一国解決案(二民族国家案)」と、「二国解決案」である。1947年には国連で両案が審議された上で、分割決議が行われた。イスラエルオスロ合意まで、パレスチナ国家の樹立を認めなかったが、そこで約束されたものもまた、非合法な土地収奪により骨抜きにされた。和平交渉は、両者の不平等な立場を前提としたもので、イスラエルパレスチナはあたかも「騎手と馬」のような関係であった。そこに公正な解決案が生まれるはずもなく、イスラエルの植民者としての利益を実現させるのみとなった。本ワークショップでは、現在の展開からふたつの解決案を再考し、映像作品に基づき、近い将来の解決の可能性を探っていく。

プログラム:

16:30-16:45 趣旨説明:赤尾光春(大阪大学

16:45-17:15 映画上映:『危険な状態(State of Danger)』ハイム・ブレシース監督,

1989年, 30分

17:15-18:15 講演: 「パレスチナの二つ国家 ―わずかすぎる、遅すぎる―」

ハイム・ブレシースHaim Bresheeth(イースト・ロンドン大学

18:15-19:00 総合討論

司会:赤尾光春(大阪大学

言語:英語(講演・映画字幕ともに)※通訳はありません

主催:大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学 国際研究教育拠点」

共催:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

文部科学省特別教育研究経費「中東イスラーム研究教育プロジェクト」)



・全体の趣旨や、各セッションの内容(英語版)は、下記のサイトをご参照願います。

http://aziza.web.fc2.com/contents/aa/aa_index.html

・連続ワークショップ『映像で見る紛争犠牲者たち

―1990年代以降のパレスチナユダヤの語りから』全体のプログラムは、東京外大の下記のサイトからもご覧いただけます。

http://www.aa.tufs.ac.jp/fsc/meis/aa-lectures090130.html

                                                                • -

問い合わせ先:

中東イスラーム研究教育プロジェクト事務局

 meis@aa.tufs.ac.jp tel 042-330-5665


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続いて2月11日に京大吉田キャンパス総合人間学部棟1Fで行われる映画『ガザ回廊』上映会のお知らせをビラから抜粋します。

http://wiki.livedoor.jp/p_semi2009/d/%a1%d8%a5%ac%a5%b6%b2%f3%cf%ad%a1%d9%be%e5%b1%c7%b2%f1%a4%cb%a4%c4%a4%a4%a4%c6

日時:2月11日14時から17時まで

場所:京大吉田キャンパス総合人間学部棟1F 1102大教室

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_ys.htm

プログラム 第一部 映画『ガザ回廊』上映会 14時ー

      第二部 学生による報告と議論  15時半ー   

以下はビラの抜粋です。

(前略)私たちがその3週間だけ注目して心を痛めているのであれば、またすぐに、ガザは忘れ去られ、同じような虐殺が開始されるでしょう。(中略)まず、1948年以来一貫してイスラエルパレスチナ人へと振るってきた人間性剥奪と占領・虐殺の暴力が今回のガザでも繰り返されている事実を知ることから、そして1000人の殺戮でやっと事態の深刻さへと目を向けるような私たちの「倫理」の荒廃もまた認めることから、始めなくてはならないでしょう。

(中略)

今回は、パレスチナ人の命を奪い、イスラエルに住まう者たちをも深く蝕む、その暴力とはいったい何なのかを考えたいと思います。(中略)上映し、次にイスラエル国内の兵役拒否者や軍事侵攻・占領に反対の声を上げる者たちの活動を報告します。

問い合わせ 09099234664(京大院生・熊本拓矢)

      takuya0417@hotmail.com

(鍋島)

派遣解雇の27歳男性、電車に飛び込み死亡 埼玉2009年1月30日21時52分

http://www.asahi.com/national/update/0130/TKY200901300291.html
 埼玉県蓮田市のJR蓮田駅で29日午前9時25分すぎ、昨年12月20日に栃木県小山市の人材派遣会社を解雇された住居不定の無職男性(27)が宇都宮線の特急列車にはねられ、死亡した。岩槻署によると、男性は死亡する前に親族に「これまでありがとう」と死をほのめかすような電子メールを送っており、飛び込み自殺だったとみている。

 同署の発表によると、ホームには男性のバッグ1個が置かれていた。昨年末に解雇された後、職はなく、住居も定まっていなかったらしい。亡くなったときの所持金は2200円だったという。
(引用以上)

黙って死ぬな!死なないでくれ!死なないでほしい!生きて奴らにやり返さなくてもいいからとりあえず生きよう!
そして生きて奴らにやり返そう!

さすがにこの事態に黙ってはおれないので、今さらながら転載します。from http://d.hatena.ne.jp/posada/

2/1,3映画の中のホロコーストとナクバ・2/11映画『ガザ回廊』上映会 編集

いまだ占領は終わっていません。一時的に大々的な銃火が止んだとしても毎日殺される人はいるのです。

「停戦」や「Change」に惑わされずパレスチナ人が理不尽な重火器による殺害や、圧倒的な高みからの空爆に怯えることのない日までゆっくりでもいいから着実に世の中から好戦的な政府を取り除いていきましょう。

以下転載です。

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京都およぶ関西方面のみなさま、

京都の岡真理です。

ユダヤ人は自らの歴史の悲劇から何を学んだのか!? 

 ―― ハイム・ブレシーズ

このたび、英国在住、ユダヤ系映画研究者のハイム・ブレシーズ教授(ホロコースト2世)と、

レバノン在住のパレスチナ人映画監督ハーディ・ザッカーク氏(難民2世)を京都大学にお招きし、

国際シンポジウム「映画の中のホロコーストとナクバ(Holocaust and Nakba in the

Cinema)」を

以下のような要領で開催いたします。

ハイム・ブレシーズ教授は、ガザ問題に関して、独自のHPを作って、発言を続けておられます。

http://gaza.haimbresheeth.com/

公開シンポ(日本語通訳あり)ですので、ご関心のある方、ぜひお越しください。

また、シンポに先立って、同じ会場で関連映画の上映も行います。

こちらもあわせて、ご覧ください。

                                                                    • -

このたび、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所は、

レバノンとイギリスから映画監督・研究者を招聘し、ドキュメンタリー

映画の上映を交えた、連続国際ワークショップ『映像で見る紛争犠牲者たち

―1990年代以降のパレスチナユダヤの語りから』を開催します。

2月1日(日)と3日(火)には、その第2回目(京都)と第3回目(大阪)が行われます。

いずれも公開セッションですので、皆様のご参加をお待ちしております。

■ 京都セッション